人生に「旅をする」という選択肢を。
日本のスーパーで何気なく手に取ったバナナ。それを見て、フィリピンで出会ったバナナ農家の友達を思い出す。パキスタンで起きたテロのニュースを聞いて、パキスタン人は本当はいい奴らばかりなんだと周りに話す。日本で地震が起きた時に、フランスの友達から安否を気遣うメールが届く。
私たちは、それが旅の力だと思う。
どんなにテレビで知識を増やしても、実際に自分の足で世界を訪れること以上に、その国を知ることはできない。そして心から納得し自分の一部となったその理解は、私たちを次に突き動かす力になる。
インドの貧困を無くそうとどんなに偉い人が声をあげるよりも、実際に一人のスラム街の少女に出会ったことの方が、私は衝撃だった。
旅は、世界を身近な存在として感じさせてくれる。世界の出来事が「自分ごと」になる、そんな感覚。
私たちが提案したい旅は、「世界と仲間になる旅」だ。
完璧に作り込まれたツアーに参加し観光地を巡るだけではなく、現地の人と共感し、友達を増やし、新しいものを身に付け、不要なものを削ぎ落とし、世界というものさしを得て、自分自身も成長していく。そんな旅のスタイルを伝えたい。
この世に「世界と仲間になる旅」をする人がもっと増えれば。
きっとその時の世界は、みんなが今よりももっとハッピーで笑顔で溢れた世界なんじゃないかと思う。私たちは、そう確信している。
あなたの人生に「旅をする」という選択肢を。
LEADER'S MESSAGE
恥ずかしい話、世界を平和にしたいと思ったことが、僕がSunglialを立ち上げたキッカケです。
僕は大学3年まで、ずっとサッカーをやっていました。部活でサッカー、土日もサッカー、アルバイトもサッカー。周りはサッカー仲間で溢れ、サッカーをしていない時も彼らと一緒。もちろん気の合うやつらばかりで、彼らは僕の一生の友達。サッカーをやっていて、本当に良かったと思います。
けれど、そんな状況から一回ぶっ飛びたくなった。何となく、今までの自分とは接点のない写真家や音楽マンみたいな人とも飲んでみたいなと思ったり、スカイダイビングなど周りの仲間があまりやったことないことにチャレンジしたくなったりした。最初は、ただの好奇心。単純に「知らないことを知りたい」という気持ちでした。
また、僕には自分の性格の嫌いな所がありました。それは、周りの目をすごく気にすること。そして、一緒にいる人によって自分の立ち振る舞いが全然変わること。周りから褒められることに喜びを感じていたし、周りから嫌われることは極端に避けた。どんな人と一緒にいるかによって自分のキャラは意図せず変化しまくった。だから僕のことを「明るく元気な下ネタバカ」と言う人もいれば、「真面目で素直でホントいい子」という人もいました（笑）
自分が抱える好奇心も嫌いな所も、全部ひっくるめて「それが自分だ」と開き直っていたわけだけど、今はともかく、これからもずっとそんな自分でいる必要はないと気づいたのが、就活が終わった大学4年の時。サッカーから離れて今までの自分にない世界を見たいという好奇心と、「自分はこう」みたいな先入観を取っ払いたいという思いが相交わって、僕は世界を一人で旅することに決めた。それが、僕が旅に出た理由です。
そして、旅からかけがえのない物をたくさん得ました。世界には想像通り、想像以上のものがたくさんありました。
自分の嫌いだった所が完全に無くなったかというと、そういうわけではない。
けれど、帰国後の僕は「周りからどう思われるか」ではなく、「自分が何をしたいか？」が行動する時の理由になった。世界を一人で旅して感じたのは、「幸せってなんだ？」とか「自分は本当に恵まれている」ということ。そんなことを考えていたら、周りの目を気にしすぎて生きていくのがバカバカしくなったし、自分はもっと自分の良さで世界に還元していかなきゃいけないと思った。
自分はまだまだ未熟だけれど、間違いなく成長したと思います。
そしてもう１つ、自分の中で大きく変わったことがあります。
それは「世界が身近になった」ということ。
旅をして、世界の各地に友達ができました。また、旅人の友達もできました。その結果、僕は今、世界で起こる出来事にすごく興味がある。テレビを付ければ、まだまだ知らない世界をもっと教えてほしいと思うし、世界のニュースを地元の出来事のように聞く。そしてその時僕は、現地で出会った人々のことを思う。
これはすごい変化だったと思います。サッカーばかりだった僕が、平和な世界について真剣に考えるようになったわけだから。
そして、僕は今、こんな変化をもっとたくさんの人々にもたらしたい。世界中の人々が、世界のことを親身になって考えられたらと思うと、ぞくっとする。旅をして感じた「平和な世界の実現に貢献したい」という思いは、同じように旅という形でアプローチすることに決めた。旅には、それだけの力があると信じている。
こんな思いでできたのが、旅人チームSunglial。この気持ちを忘れることなく、頑張ります。皆さんから応援していただけたら嬉しいです。
Sunglial代表 新 拓也